イベント ログの正体
Windows イベント ログ サービス(eventlog)は、ドライバー、サービス、アプリケーション、セキュリティ サブシステムなど数十のプロバイダーからイベントを集め、C:\Windows\System32\winevt\Logs\ 内のバイナリ .evtx ファイルに書き込みます。人間が読めるフロントエンドがイベント ビューアー(eventvwr.msc)で、同じ記録に重要度、ソース、イベント ID が付いて表示されます。「ログを確認して」という定番の助言が指すのは常にこのフォルダーです。Vista 以降、どの Windows でも同じ仕組みで動く、システムのフライトレコーダーです。
主な仕事を担うのは 5 つのチャネルです。アプリケーションはプログラムのクラッシュとフリーズを、システムはドライバーとサービスの不満を記録します。セキュリティはログオン監査(4624 成功、4625 失敗)を保存し、管理者しか読めません。セットアップはこのマシン自身の Windows 更新とアップグレードの履歴を保管します。さらに、Microsoft のエンジニアが必要に応じて有効にする隠れた分析・デバッグ チャネルが数百あります。存在してはいますが、既定では無効で、ほとんど何も書き込みません。
- Application.evtx — プログラムのクラッシュ、フリーズ、インストーラーのイベント
- System.evtx — ドライバー、サービス、ハードウェアの警告
- Security.evtx — ログオン試行 4624/4625、閲覧は管理者のみ
- Setup.evtx — マシン自身の Windows アップグレード履歴
- C:\Windows\System32\winevt\Logs\ — すべてのチャネルが .evtx ファイルとして存在する場所
サイズ上限:ログがディスクを食べない理由
各チャネルに固有の最大値があり、ログのプロパティ ダイアログ(「最大ログ サイズ (KB)」)で設定され、レジストリの HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\EventLog の下に保存されます。デスクトップ向け Windows の古典的な既定値はチャネルあたり約 20 MB で、64 KB 刻みに最大 4 GB まで調整できます。この天井こそが、長年ヘビーに使われたマシンのログを数十メガバイトにとどめる仕組みです。ログが上限に達すると、既定のポリシーは「必要に応じてイベントを上書きする (古いイベントから)」となり、ファイルが天井を越えて育つことはなく、古いイベントはただ消えていくだけです。
天井から逃れる道はアーカイブだけです。ログを「ログがいっぱいになったときにアーカイブし、イベントを上書きしない」に切り替えると、Windows は満杯になったファイルを Archive-Application-YYYY-MM-DD-HHMMSS.evtx に改名し、新しいファイルを始めます。そしてアーカイブは、内蔵のクリーンアップがないまま同じフォルダーに積み上がっていきます。winevt\Logs が本当に成長するのはこのシナリオだけです。成長するのは生きたログではなく、誰も頼んでいない何年分ものアーカイブ コピーです。
何も壊さずにログを削る
.evtx ファイルを直接削除してはいけません。Windows イベント ログ サービスがそれらを開いたままにしており、稼働中のチャネルのファイルをサービスの下から削除するとログが破損し、エラーが——これが皮肉なのですが——イベント ログそのものに記録されます。サポートされている方法は、イベント ビューアーの「ログのクリア」です。消去の前に現在の内容を保存することもできます。プロパティで最大値を下げるのも同じくらい安全で、ログの次の一周から適用されます。
クリアには診断面の代償もあります。正直に言っておくべきことです。このログこそ、「先週の火曜日、マシンはなぜ落ちたのか」を記録した唯一のデータです。必要なものを取り出してから消してください。その逆ではいけません。空き容量の回収先として、このフォルダーは現代のディスクでは丸め誤差の領域です。同じマシンのブラウザー キャッシュはその百倍の大きさです。イベント ログの手入れは外科的な道具であって、クリーンアップのカテゴリーではありません。
よくある質問
Windows のイベント ログはどこに保存されますか?
C:\Windows\System32\winevt\Logs に、チャネルごとに 1 つの .evtx ファイルとして保存されます。イベント ビューアー(eventvwr.msc)が読み込んでいるのはまさにこのファイルなので、そこで消した内容はディスクからも消えます。
Windows イベント ログの最大サイズは?
チャネルごとに上限が異なります。デスクトップ向け Windows では既定で約 20 MB、64 KB から 4 GB まで調整可能です。上限に達すると、アーカイブが有効でない限り、最も古いイベントから上書きされていきます。
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