pagefile.sysが実際にやっていること
プログラムがメモリを確保すると、Windowsは「コミット」という保証を発行します。その保証を支えるのがRAMとページングファイルの合計で、この2つがコミット上限を決めます。物理RAMはホットなデータを保持し、メモリが逼迫してくると、メモリマネージャーは使用頻度の低いページをpagefile.sysへ書き出して、RAMが重要な処理に使い続けられるようにします。このファイルの役割の大部分は、単に「保証として存在すること」です。だからこそ、「RAMはたっぷり余っている」はずのマシンでも、ページングファイルを無効化したとたんにメモリ不足のエラーが連発するのです。
クラッシュ解析にもこのファイルが必要です。ブルースクリーンのあと、次回起動時にメモリダンプがここへ書き込まれます。休止状態は別のファイル——hiberfil.sys——で、ページングとは無関係です。さらにWindows 10以降は、メモリ圧縮がディスクに何かを書き出す前にコールドページをRAM内で圧縮します。これによりページングの流量は減りましたが、ファイルの必要性が消えたわけではありません。
サイズ設定:現場で通用するルール
マシンの95%にとっての正解はデフォルトのまま、システム管理に任せることです。測定に基づく理由があって手動設定するなら、現実と折り合えるのは次のルールです。重要な入力値はあなた自身のピーク時のコミットメモリだけで、それはタスク マネージャーが無料で教えてくれます。
- 測定に基づく理由がない限りシステム管理のままに。Windowsは実際の使用量とクラッシュダンプの要件からファイルサイズを決めています
- 数値を入力する前に、忙しい日が数日続くあいだ、タスク マネージャー > パフォーマンス > メモリ > コミットを観察しましょう。ピークコミットだけが唯一の正直な入力値です
- 手動で設定するなら最小値と最大値を同じ数値に。ファイルが成長と縮小、断片化を繰り返すのを止められます
- 大半を別ドライブへ移しても、C:には必ず小さめのページングファイルを残すこと。さもないとクラッシュダンプが機能しなくなります
- 2本目の物理ドライブは格好の置き場所。同じHDDの別パーティションでは、ページングは速くならず遅くなります
- 昔ながらの1.5×RAMルールは1990年代の言い伝えです。64 GBのオフィスマシンに96 GBのページングファイルは不要です
なかなか死なない都市伝説
「無効化すればWindowsはRAMを使うしかなくなる」——いいえ。RAMの使用がページングファイルに制限されていたことは一度もなく、ファイルを消せば、RAM単体では保証しきれないコミットを要求するプログラムは、起動に失敗するかセッションの途中でクラッシュします。クラッシュダンプも失われ、次のブルースクリーンは解析の手がかりを何も残しません。
「SSDに置かないでおかないとドライブが死ぬ」も同じく古い話です。ページングの書き込み量など、ブラウザのキャッシュに比べれば誤差の域。その数字の内訳は、ページングファイルがSSDに与える摩耗についての記事で詳しく掘り下げています。最後のゾンビはClearPageFileAtShutdown、いわゆる「シャットダウン時にページングファイルをゼロで上書きする」という古い調整です。ディスク全体の暗号化がすでにカバーしているデータを守るために、毎回のシャットダウンを分単位で引き延ばします。
よくある質問
RAMが十分あればページングファイルは無効化すべきですか?
いいえ。Windowsはページングファイルの有無にかかわらずRAMを使います。ファイルはRAMを超えるコミットの保証であり、無効化すればゲームや重量級アプリでメモリ不足エラーが起こり、クラッシュダンプも壊れます。
RAMが16 GBならページングファイルはどのくらいにすべき?
システム管理のままなら数GB程度が典型です。どうしても数値が欲しいなら、RAMの倍数ではなく、実測したピーク時のコミットメモリを基準にしてください。
購入前にライセンスの内容をご確認ください。
一度限りの 30 分試用では基本ツールを利用できます。PRO 機能は有料ライセンスを有効にするまでロックされています。
次に読む記事
お問い合わせ: [email protected]